BAR新海3月の最新情報

日頃より、BAR新海をご愛顧頂き誠にありがとうございます!

新型コロナウィルスの影響で日本中が自粛モード一色となり3月を迎える事となってしまいました。
恐怖と不安で前向きな情報が少ない状況ではありますので、BAR新海のメルマガでは少しでおポジティブな情報をお届けできればと思います!

2月末に、待ちに待った厚岸蒸留所初のシングルモルトウィスキー「サロルンカムイ」が発売になりましたので、今号のメルマガでは『厚岸蒸留所特集』とさせていただきます!

1.牡蠣で有名な街「厚岸」

「厚岸」と聞くとご存知の方はまず”牡蠣”を連想されると思います。
まさに、日本でも有数の牡蠣の産地として有名な町です。

厚岸の牡蠣は、淡水と海水が混ざり合う汽水湖と呼ばれる「厚岸湖」と「厚岸湾」を、養殖カゴごと移動させ、水温の差を利用して産卵時期を調整して一年を通して牡蠣を生産しています。

厚岸では3種類の牡蠣を生産しています。

①カキえもん…純厚岸産。小ぶりで旨味が凝縮された牡蠣
②マルえもん…三陸生まれ厚岸育ち、身がたっぷりな牡蠣
③ナがえもん…三陸で育って厚岸で仕上げ。大ぶりな牡蠣

1年じゅう牡蠣が捕れ、季節ごとに異なる味わいが楽しめます。

(1)春牡蠣…さっぱりとした美味しさ
(2)夏牡蠣…まろやかな牡蠣
(3)秋牡蠣…甘味の増した牡蠣
(4)冬牡蠣…濃厚で甘い牡蠣

自然の生み出す恵み、厳しい自然環境、生産者のこだわりが揃い、じっくりと栄養を蓄えた美味しい牡蠣になります。

2.なぜ厚岸にウィスキー蒸留所?

そんな、牡蠣の街「厚岸」になぜウィスキー蒸留所を作ったのか?

私たちは、昨年の夏に厚岸蒸留所を訪問し、蒸留所の立地に「厚岸」を選定した理由を詳しく伺う事が出来ました。

①ウィスキー造りに適した気候

冷涼で湿潤な気候で海務が発生しやすい。
1年を通して寒暖の差が高く熟成速度が速い。

②泥炭層を通った仕込み水が採れる

スコットランドのアイラ島の蒸留所のように、泥炭層を通った水でウィスキーを作るには、北海道しかなかった。

③日本の主な泥炭の産地は北海道

アイラ島のスモーキーなウィスキー造りに欠かせない泥炭。
泥炭が日本で採れるのは主に北海道。

これらの条件を満たした地が北海道の「厚岸」だったのです。

3.厚岸蒸留所のこだわり

厚岸蒸留所見学の時に、蒸留所のこだわりについても伺いました。

①徹底した品質管理

所長の立崎氏は、大手乳業メーカー出身で、その時の経験を生かし蒸留所内は徹底した衛生管理がなされていました。

②機材は本場スコットランド製

蒸留器等は、本場スコットランド「フォーサイス社」を採用
現地のエンジニアが日本にまで来て組み立て据え付けを実施

③目指すはオール北海道

現在は輸入している麦を原料として使用しているが、将来的には北海道産の麦と北海道産の泥炭を使って、原材料オール北海道のウィスキー造りを目指す。

原材料、製造必要な機材、そして製造工程を管理する品質管理(衛生管理)の全てにおいてこだわり抜いて作られています。
実際に、蒸留したてのニューポットを味見させて頂いた時に、その「甘さと風味」に感動しました。
ニューポットとは思えない「甘さ」と他とは異なる独特の「風味」はまさに、このこだわりが厚岸ウィスキーの今後の肝になっていくのではないかと思います。

4.厚岸ニューボーンシリーズ

今回のシングルモルト発売に先立ち、2018年から4回にわたり、ウイスキー愛好家の方々に「厚岸蒸溜所の現在」をお伝えするため、ニューボーンを企画・販売してきました。

BAR新海では、第1弾~第4弾まで全て取り扱いしています。

≪第1弾≫厚岸NEW BORN FOUNDATIONS 1

バーボン樽で5~14ヶ月熟成したノンピートモルト原酒をバッティング。
樽出し原酒に近い味わいを体験していただくため、アルコール度数は60度としています。

≪第2弾≫厚岸NEW BORN FOUNDATIONS 2

バーボン樽で8~17ヶ月熟成したピーテッドモルト原酒をバッティング。
厚岸蒸溜所初となるピーテッドタイプの商品です。
アルコール度数は58度。ピーティーさと相まって、海霧と風によってもたらされた塩味、柑橘類などの風味も感じられます。

≪第3弾≫厚岸NEW BORN FOUNDATIONS 3

希少なミズナラ樽で8~23ヶ月熟成したノンピーテッドモルト原酒をバッティング。
厚岸蒸留所の初となる地元北海道産のミズナラ材のみを使用した樽で熟成させた商品です。アルコール度数は55度。
黒糖、バニラ、フレッシュメロン様の甘い香りにナツメグ様のスパイシーな香りも感じられます。

≪第4弾≫厚岸NEW BORN FOUNDATIONS 4

シェリー樽などで13~30か月熟成したモルト&グレーンのブレンデッド。
配合の60%以上を占めるモルトについては、厚岸蒸溜所にて蒸溜・熟成した原酒のみを使用。
グレーンは、スコットランド産のニューメイクを厚岸蒸溜所にて樽詰し、厚岸の環境下で熟成された原酒のみを使用。
モルト中の50%以上にシェリー樽熟成原酒を。同様に、モルト中の5%以上の原料には北海道産の大麦麦芽を使用。北海道の大地を感じられる風味に仕上げました。

5.2/27発売「サロルンカムイ」

そして今回、厚岸蒸留所で蒸留・樽詰めされた原酒が、3年の熟成を経て、遂にシングルモルトウィスキーとなりました。

商品名は「サロルンカムイ」
(アイヌ語でタンチョウを指し「湿地にいる神」の意味)
まさにタンチョウを連想させる真っ白なボトルです。

前回までのニューボーンシリーズよりも出荷量が少ないとは聞いていましたが、今回は入手するのにかなり苦労しました。
当店が取引している酒屋さんへも殆どない状況でした。多方面探し回り、何とか皆様へ提供できる数量を確保する事が出来ました。

『厚岸ウィスキー サロルンカムイ』

今回のサロルンカムイはライトリーピーデッドとなります。
配合された原酒は全て操業初年度である2016年製のもので、熟成樽はバーボン樽、シェリー樽、赤ワイン樽そして、ミズナラ樽。

前回以上に希少価値が高まってきた厚岸ウィスキー。
ウィスキー愛好家の方は、必ずチェックすべき逸品です。

<サロルンカムイ 45ml:7500円、30ml:5000円、15ml:2500円>

6.新型コロナウィルス感染拡大防止の取組み

最後に、BAR新海の新型コロナウィルス感染拡大防止への取り組みについてお知らせいたします。

通常より、衛生管理は徹底しておりますが、更に、官邸及び港区より発表された情報に基づき以下の取り組みについて徹底して参ります。

①入念な手洗い殺菌

業務に取り組む前に、手洗殺菌剤を使用した入念な手洗い

②咳エチケット

マスクの着用、ティッシュ・ハンカチで覆う、上着の内側で覆う

③店内及びドアノブのアルコール消毒

テーブル、チェアの他、入口とトイレのドアノブの定期的なアルコール消毒の実施。

日本中が外出自粛モードとなっておりますが、そんな中でも当店にご来店いただけるお客様には、少しでも安心してゆっくりとお過ごし頂けるよう、上記のような対策に取り組んで参ります。

引き続き、変わらぬご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。

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